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【クラシック】極上の音色~パイプオルガンの名曲・人気曲
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【クラシック】極上の音色~パイプオルガンの名曲・人気曲

数ある楽器の中でも「楽器の王様」と呼ばれ、その起源はなんとギリシャ神話に登場する楽器「パン・パイプ」と言われているほどの古い歴史を持つパイプオルガン。

パイプオルガンと聞いて、多くのオルガン曲を作り上げたバッハの最も有名な名曲『トッカータとフーガ ニ短調』を思い出される方も多いでしょう。

ピアノのような鍵盤があり、さまざまな音色を組み合わせることで1人でオーケストラのような迫力のある荘厳なサウンドを生み出せることも特徴的ですよね。

今回はそんなパイプオルガンが主役となる、クラシック音楽の名曲たちを一挙ご紹介します!

もくじ

【クラシック】極上の音色~パイプオルガンの名曲・人気曲

Toccata und Fuge in d-Moll / トッカータとフーガ ニ短調 BWV565J.S.Bach

こちらの曲は、音楽の父といわれるヨハン・ゼバスチャン・バッハが作曲した最古といわれるオルガン曲です。

冒頭の部分のメロディーは日本では何かをやらかしてしまったときの音、といえばわかりやすいかもしれません。

短めのトッカータ部分に続き、フーガの部分が続きますが、そのフーガの部分がバッハが作ったにしては対旋律が複雑でない、など疑問を感じる部分があるなどの理由で、ペーター・ケルナーというオルガニストが作った曲という説もあります。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Passacaglia in C minor BWV 582 / パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582J.S.Bach

こちらの曲はヨハン・ゼバスチャン・バッハが作った、パッサカリアとフーガからなる曲です。

パッサカリアとはスペインに起源を持つ3拍子の変奏曲の形式で、こちらの曲では8小節の主題の変奏を5つずつ4つの節に分けて20度演奏します。

魅力的な主題がいろいろなアレンジを施されて出てくるのは興味深いですね。

パッサカリアに続くフーガは四声の二重フーガで、低音は足のペダルも使いながらの重厚な演奏がとてもすばらしいです。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Fantasia and fugue in G minor BWV 542 / 幻想曲とフーガ BWV542J.S.Bach

オルガン曲『小フーガト短調 BWV578』と同じ調性なので、区別するために『大フーガ』とも呼ばれています。

この曲はバッハがハンブルクの聖ヤコビ教会オルガニストになるオーディションのために弾いた曲とされています。

フーガのほうのテーマはよく知られていたオランダの民謡からとられているそうで、みんなが知っている曲をバッハならではの手法でアレンジしたその才能は、聴く人を驚かせたのではないでしょうか。

とはいえ、多額の寄付も採用条件に入っていたため、バッハはそのポストを得ることができませんでした。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Fantasie und Fuge über BACH / バッハの主題による幻想曲とフーガMax Reger

同じタイトルでリストも曲を作っていますが、こちらはマックス・レーガーさんが作った曲です。

バッハは音楽の父と呼ばれるだけあって、後世の演奏家に敬愛されています。

確かにバッハの音楽は何百年もたっているとは思えないほど新しく美しいままです。

この曲はマックス・レーガーさんのバッハへの愛と敬意にあふれています。

そしてバッハの主題を使いながらも彼の独自の世界観が表現されているところがとても聴いていて興味深いです。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Symphony for Organ No. 5 in F Major / オルガン交響曲第5番Charles-Marie Widor

オルガン交響曲と聞くと、オルガンとほかの楽器が共演するようなイメージがあるかもしれませんが、オルガンだけで交響曲のような響きを生み出す曲のことを指します。

確かに手も足も使って、いろいろなパートの旋律が聴こえてきそうな曲です。

この曲を作ったシャルル=マリー・ヴィドールさんは先祖がオルガン職人で、なるべくしてオルガニストになったような人です。

この交響曲5番の最終章はヨーロッパでは婚礼の際の音楽としても愛されています。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

Fantasie f moll KV.608 / 自動オルガンのための幻想曲 K.608Wolfgang Amadeus Mozart

モーツアルトが作ったオルガン曲というのは意外なイメージもありますね。

こちらは自動オルガンのための幻想曲であり、演奏者が弾くのではなく、オルゴールのようにもともと入力された曲をゼンマイや手回しにより、自動的に演奏する機械のために作られた曲です。

お金持ちの美術収集家の貴族の依頼により作ったそうです。

そういった意味でもとても興味深いですね。

曲の内容はモーツアルトらしさは感じられるものの、オルガンに合うように作られており、彼のすばらしい才能を感じます。

平川雅子(ボーカリスト:坂田水雅子)

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